お年玉をはたいて枕を作った話

満員電車に揺られているだけで体力が削られていくのは私だけでしょうか。よく行く自宅近くのインド料理屋の店員さんは「日本人は働きすぎだよ」とテレビを観ながら料理を振る舞ってくれて、本当にその通りだと思います。毎日疲れを残して働く私が最近こだわりだしたのは「睡眠」について、その中でも特に「枕」について興味を持ち始めました。
というのも、「旅行先だとなぜが肩が凝って上手く寝付けない…」そんな経験を私は今までずっとしてきたからです。年が明けて、職場近くの枕工房のことを思い出しました。休憩時間中、ちらっと店内を覗いてみては羨ましいなと思うだけだった枕工房。そこでは、自分の体型にあった枕をオリジナルで作って貰えるのです。年が明けて、自分へのお年玉にいざ!と気付けば足早に枕工房に向かっていました。
店内にはすでに何名かのお客様がいて、いちばん目立つ中央のスペースには福袋スペシャルといって3万円でオリジナルの枕を作ることが出来る品が並んでいました。普段なら目をつむるところですが、今回は自分へのお年玉だと、未来への投資だと購入を決意しました。にこやかに迎え入れて下さった店員の方と早速カウンセリングの形式で日々の睡魔に関する悩みや思うことを話します。そして、カウンセリングがひと通り終わると、それらの症状を解決するための枕の資材や生地を選んでいきました。私がここで驚いたのは用意された種類の多さについてで、ざっと見ただけで10種類程用意されていたことに本当に驚きました。さらに、この時点でもうすでに幸福感を感じていました。それから、首のカーブの仕方や長さを測定し、眠る際にどの部分にいちばん負荷が掛かっているのかを調べます。その結果から、枕の高さを調整し、ひたすらベッドで試作段階の枕を試させていただきました。4パターンほど試しましたが、どれも本当に素晴らしく、それぞれが私の身体のどこにアプローチしているのががすぐに伝わるような作りになっていると実感しました。こうして私は大満足のオーダーメイドの枕を作ることに成功したのです。家ではモットンのマットレスを愛用しています。
このようにして作った世界にひとつだけの私だけの枕は、すでに私の人生を変えたと言っても過言ではありません。正直言って、もっと早くに作っておけば良かったと後悔さえしています。枕を変えてからというもの、入眠時間に3分もかからず、何より気持ちよく目覚めることが出来ています。眠ることで疲れを癒せている実感があり、仕事の効率も上がり、いいこと尽くしな日々が続いています。そして旅行先にも持参し、貴重な休みを使ってしっかりとリフレッシュすることも出来ています。睡眠の質を上げることが、生活の質にダイレクトに繋がることを実感する経験でした。布団はモットンをつかっておりますがこちらは良い買い物でした